MHC分子

MHC分子とは「Major Histocompatibility Complex」の略で日本語では「主要組織適合抗原複合体」と訳されます。MHC抗原と呼ばれることもあります。

ちょっと分かりにくい言葉ですが、簡単に言うと細胞の状態を現す目印のようなものです。

MHC分子は細胞の状態や変化に敏感に反応するため、各個人ごとにその形が異なります。また、ウィルスなどに感染するとその形を変えます。

このMHC分子の性質は「自分の正常な細胞」と「そうでない細胞」を見分けるのに非常に適しており、免疫機能が発動する基準の根幹となっています。

MHC分子の種類

MHC分子には主に「クラス I MHC分子」と「クラス II MHC分子」の二種類があります。

クラス I MHC分子

自分のMHC分子です。各個人ごとに特有の形を持っています。言わば、「自分の細胞であることを証明する目印」です。

クラス I MHC分子の詳細はこちら

クラス II MHC分子

ウィルスなどに感染した細胞の情報を記した印。免疫機能の一環なのでマクロファージ等の抗原提示細胞のみに存在する分子。

クラス II MHC分子の詳細はこちら

免疫機能としてのMHC分子の働き

簡単な例をいくつかあげます。

  • クラス I MHC分子が正常であれば、免疫機能は反応しません。
  • 他人のクラス I MHC分子が入ってきた場合は異物とみなして免疫細胞(キラーT細胞等)が攻撃します。
    ※臓器移植で拒絶反応が出るのはこのためです。
  • クラス I MHC分子がウィルスに感染したり癌化した場合は、クラス I MHC分子が変化し、免疫細胞(キラーT細胞等)が攻撃します。
  • ウィルスなどが細胞に感染する前にマクロファージ等に補食されるとマクロファージがその情報をクラス II MHC分子を通じてヘルパーT細胞に伝えます。
  • etc.
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