免疫力に影響を及ぼす自律神経

免疫力には自律神経のバランスが大事

私たちは自分の意思で、心臓をとめたり動かすことはできません。ものを食べたときに胃や腸を動かすのも意思ではありません。とすると、一体どうやってこれらの臓器を動かしているのでしょう。

このように自分の意思とは関係なく、生命維持に不可欠な機能を維持しコントロールしているのが自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経という二つの系統があり、それぞれが脳の視床下部から指令を受けて、状況に応じた働きをします。

ところで、この自律神経が免疫力に深いかかわりがあることが明らかになってきました。安保免疫システム諭のなかでも重要なキーワードとなる「顆粒球」と「リンパ球」という免疫細胞がありますが、この二つは自律神経と密接な関係にあるのです。

交感神経優位のときには顆粒球の働きが活発化し、副交感神経優位のときはリンパ球の働きが活発化します。「顆粒球=交感神経」「リンパ球=副交感神経」という図式がわかれば、複雑な免疫システムもマスターできるのです。

自律神経と免疫の関係

交感神経と副交感神経から成る自律神経は、血管に巻きつくようにして、全身にはりめぐらされています。自律神経は免疫細胞の増減にも影響を及ぼしています。

交感神経と免疫力の関係

顆粒球の分泌を助ける

基本的に日中の活動時に活発になる。また、興奮したとき、緊張状態にあるときにも優勢になる。心拍数を増やしたり、血圧を上昇させる一方、胃腸の働きを抑制する。獲物を追いかけるように活発に活動することから「エサとり神経」とも呼ばれる。

副交感神経と免疫力の関係

リンパ球の分泌を助ける

原則として、夕方から夜間にかけて休息するときに活発になる。副交感神経が優位になると、心身ともにリラックスする。消化液の分泌を促したり、腸管を活発に動かす一方で、血圧を下げ、心拍、呼吸を安定させる。睡眠に導くのも副交感神経の役目。

 

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